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産後腰痛 について

産後腰痛とは?

『産後腰痛』は、出産後に多くの女性が経験する症状の一つです。妊娠中の体重増加や姿勢の変化、お産時の負担などが原因とされています。この痛みは、腰部や仙腸関節周辺に感じられ、日常生活にも影響を及ぼすことがあります。近年、整骨院に来院される方の中で『産後腰痛』を訴える方が増加している傾向にあります。

『産後腰痛』に加え、肩こりや頭痛なども併発する方が多いようです。これは、ホルモンバランスの乱れに加え、スマホやパソコンの普及により、妊娠以前から運動不足や室内で過ごす時間が増えていることが一因と考えられます。

産後腰痛の根本原因は?

産後の腰痛は、妊娠や出産による身体の変化が影響しているため、いくつかの原因が考えられます。

まず1つ目は姿勢の変化です。
妊娠中はお腹の赤ちゃんの成長に伴い、重心が前に移動し、背骨や骨盤の位置が変わることがあります。出産後も、この姿勢の変化が腰痛を引き起こす可能性があります。

次に2つ目は、筋力の低下です。
妊娠中にお腹の筋肉が伸び、腹直筋や骨盤底筋などの筋力が低下することがあります。これにより、腰や骨盤周辺の筋肉に負担がかかりやすくなり、腰痛の原因となることがあります。

最後に3つ目は、分娩時の影響です。
分娩中は骨盤や関節がさらに開くことで、赤ちゃんが出てきやすくなります。しかし、骨盤のバランスが悪い場合、腰痛が悪化する可能性があります。

こんなお悩みはありませんか?

産後腰痛画像01

出産前から腰痛がひどくなった
→お腹が大きくなり、腰を反らした状態が長く続くためです。

痛みで寝返りがしにくい、起き上がりにくい
→骨盤の歪みや筋力低下によるものです。

子どもを抱っこする瞬間やおむつ替えの時に痛みが出る
→産後でも腰を反らした姿勢になりやすく、腹筋の筋肉が伸ばされ緩んでしまい、腰に掛かる負担が減らずに腰痛がひどくなることもあります。

身体の歪みを感じる
→出産するにあたりホルモンの影響で骨盤が広がるため、歪みやすくなります。

産後腰の痛みがあるが、なかなか時間が取れない
→改善をしたいと考えていても家事や育児に大忙しで自分の時間が取れない方は、とこちゃんベルトやストレッチなどで対策をしましょう。

産後腰痛に対する当院の考え

当院では、産後できるだけ早めに施術を受けていただくことをおすすめしております。目安としては、自然分娩の方は産後1ヵ月検診を終え、お医者様からお身体に特に問題がないと言われた場合には、施術を受けることができます。帝王切開の方は、お腹の傷なども考慮し、お医者様と相談のうえで施術を受けることをお勧めいたします。

これまでご来院いただいた方の中には、産後3~6ヶ月目以降から通われる方が多くいらっしゃいました。産後はお身体が回復しきっていない状態で、子育てによりさらに負担がかかりますので、少しでもお辛いと感じた場合は、早めにご来院いただき、お身体の状態を悪化させないようにすることが大切です。

産後腰痛はなぜ起こるのか?

産後の腰痛は、出産後に多くの方が経験する身体的なトラブルの一つとして知られています。体力の低下や姿勢の変化、肩こりなどと同様に表れることがありますが、出産による体の変化や育児による物理的な負荷から、腰痛は特に見られやすい症状です。

出産に伴い分泌されるホルモンによって、骨盤の結合組織が緩むため、姿勢が悪くなり、腰への負担が増えることがあります。そのため、授乳中の座り方や家事・育児中(抱っこやおむつ替え)の姿勢にも注意が必要です。

産後腰痛を放っておくとどうなるのか?

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産後の腰痛は、放置すると日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

妊娠中の運動不足による筋力の低下が、姿勢の悪化を招くことがあります。産後も運動できる状態になるまでには数カ月かかることがありますが、その間も抱っこやおむつ替えなどで身体に負担がかかり、腰痛がひどくなることがあります。

また、精神的なストレスも腰痛の原因となることがあります。ストレスがかかることで身体全体が緊張し、リラックスしにくくなるため、筋肉が硬くなることがあります。

腰痛の軽減には、適切な施術やストレッチが効果が期待できます。

産後腰痛に効果的な当院の施術メニューは?

当院がおすすめする施術メニューについてご紹介します。

まず1つ目は「産後骨盤矯正」です。このメニューには、全身産後骨盤矯正と半身産後骨盤矯正があります。全身産後骨盤矯正は下肢や上肢も対象となり、半身産後骨盤矯正は下肢が対象となります。患者様のお身体の状態を確認し、どちらの施術が適しているかをお伝えいたします。

2つ目は「楽トレ」という機械を使用する施術です。筋肉を動かし、普段の生活でも筋肉が活用しやすくすることが期待できます。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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産後の骨盤矯正を受けることで、下肢や上肢の筋肉のねじれを軽減し、正常な位置に戻すことが期待できます。また、骨盤や背骨の周りの筋肉を緩めることで、身体のねじれを軽減し、正常に体を動かせるようになることが期待できます。これにより、立ち姿勢や座り姿勢での負担の軽減も見込まれます。

当院では、産後骨盤矯正を受けていただいている患者様が多くいらっしゃいます。その中には、産後の骨盤矯正と一緒に「楽トレ」という機械を使用した施術メニューを受けている方もいらっしゃいます。楽トレを使用することで、自分では動かしにくい筋肉を動かしやすくなり、力が入りやすくなります。これにより、普段の生活での偏った負担を軽減できるようになります。

産後腰痛を軽減するために必要な施術頻度は?

紹介イメージ

産後の腰痛を軽減するためには、個人差がありますが、目安としては6〜9ヶ月間の通院が平均です。最初の2ヶ月間は、週に2〜3回、多い方ですと1日おきにご来院される方もいらっしゃいます。その後は、週に1〜2回のペースで施術を受けることが効果が期待できると考えています。

正しい位置に癖づけるためには、時間が必要と考えております。また、一時的なコルセットの使用や腹横筋の鍛え方、適切な姿勢の保持なども大切です。

産後の腰痛には個人差があるため、すべての患者様に当てはまるわけではありませんが、約6ヶ月以降には軽減されることが多いです。